債務整理をする前に必ずやっておくべきこと

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債務整理をする前に必ずやっておくべきこと

債務整理や無料相談をする前に、必ずやっておくべきことがあります。

 

それは今までの借金を書き出すことです。

 

借金は長年に渡っていることが多く、数年前のことは思い出せないかも知れません。
しかしできるだけ遡って、借金をした日、その額をできるだけ詳しく書き出しておくことで、債務整理や無料相談の際にスムーズに進めることができます。

 

その際注意が必要なのは、すでに支払い終えた借金も念のため書き出しておく、ということです。

 

なぜなら過払い金などが発生している場合もあるので、面倒でも細かく思い出しておくことで、返ってくるお金も出てくる可能性があるからです。

 

そもそも債務整理をする場合、利息制限法という法律の基準に合わせてあなたが支払っていた利息を計算し直すことを必ず行います。
これを引き直し計算と言うのですが、これをして初めて正当な利息や返すべき正確な借金の額が把握できるのです。

 

その上で任意整理特定調停民事再生自己破産のうち、どの債務整理が最もあなたに適しているのか弁護士さんや司法書士さんが判断するのです。

 

要するにご自分の正確な借金を書き出すことで、曖昧になっていた借金の全体額を明確にして、最適な債務整理の方法を割り出すことができるということなのですね。

 

この作業をすることで、自己破産しか解決策がない!と考えていた方が、別の債務整理の方法で解決できることが多々あります。

 

ある司法書士さんの事務所では、自分では「自己破産しかない。。」と思っていた方の80%が自己破産の必要がなかったというお話を聞いたことがあります。

 

自己破産は借金がチャラになると考えている方が多いですが、免責不許可事由となると破産するだけで借金はなくなりません。
また一度自己破産すると7年間免責が受けられないことになっていますが、余程のことが無い限り、2度目はないと思った方がいいです。
つまり基本自己破産は一度限りと考えておいた方が無難です。

 

※自己破産のメリット・デメリット参照

 

ともかく借金の無料相談債務整理の相談をする前には、必ず今までの借金を書き出しましょう!

債務の書き出し方

借金を書き出す時は以下のことを全てなるべく正確に書いていきます。

 

もし昔のことで曖昧になっている場合でも大まかでも構いませんから全て書き出していきましょう。
完済している借金も過払い金が発生している場合がありますので、くまなく書き出します。

 

借金をしている相手先

金融機関名、支店名など。
サラ金や信販会社だけでな、以下の借金も必ず書き出します。
・銀行、信用金庫等からの借金
・友人、知人、親戚等からの借金
・住宅ローン
・自動車やその他商品のローン
・リボ払い残高
・滞納している家賃や公共料金等あれば

 

いま現在の借金の残高

借りている先ごとの借金残高を書き出します。

 

初めて借りた日付

いつ借り始めたのかを書き出します。
借り始めた時期で過払い金等があるかどうかだいたい分かるので、正確な日付が分からない場合でも漏らさず書き出します。

 

一番最近の返済日

その金融機関等にいつまで返済していて、いつから滞納などをしているのかを把握する必要があります。
また弁護士さんや司法書士さんに相談すれば、個人信用情報機関に問い合わせてくれるので、詳細が分からない場合はお願いすることもできます。

 

要するに「いつ」「どこから」「いくら」借りて「どれくらい返済したのか」を書き出すということです。

 

@〜Cは正確に覚えていなくても、大まかでも良いので書き出すことが大切です。
大まかでもあなたの借金履歴(債務状況)が分かれば対応策もスピーディーに割り出せます。

 

中には借金を全て知られたくないという気持ちから隠す方がいますが、専門家にはできるだけ正直に教えた方が、より良い解決策を打てるので、思い出せる限りの借金を書き出しましょう。

事前に債務整理の勉強はしておくべきか?

債務整理をする場合にはネットで調べたり、本を読んで勉強するべきか?と聞かれることがあります。

 

確かに大まかにでも当サイトのような債務整理に関する情報を読んでおくのは悪くなでしょう。

 

しかしそれよりも重要なのは、上に書いたように「借金を全て書き出すこと」の方が優先順位は上です。

 

また弁護士さんや司法書士さんは法律のプロです。
債務整理に特化した司法書士さん、弁護士さんに相談するのであれば、事前の勉強はそれほどしなくても大丈夫です。

 

債務整理に詳しくなるよりも、その後借金をしないために必要な対策を取る方が有意義です。

 

借金はそもそも収入よりも大きい出費を無理にすることから生じてしまいます。

 

そういったある種の習慣を変えることは簡単ではありませんが、また同じ苦しい、面倒な思いをしないためにも、相談と平行して改善していくことが大切です。